Case 1|吹き抜けの大空間が広がるZEH(社員邸K邸)
2階建て・延床30坪以下規模の社員邸事例。吹き抜けの大空間とZEH基準の省エネ性能を両立させた設計で、高窓と十字窓により「光を採り込みながら外部の視線を気にしない」構成です。階段とテレビボードの一体デザイン、回遊動線内のパントリー配置など、大空間LDKと生活動線の両立を図っています。
- 建物名:K邸(社員邸・自家自讃Vol.146掲載)
- 特徴:吹き抜け大空間/ZEH対応/高窓・十字窓
住友林業は、独自開発の木造ラーメン構法「BF構法(ビッグフレーム構法)」を採用する大手ハウスメーカーです。木材建材事業から住宅事業までを一貫して手掛ける総合住生活企業として、全国の住宅展示場を拠点に注文住宅を展開し、木造でありながら大空間・大開口に対応する設計と、最長60年の保証・点検制度(延長には有料メンテナンス工事が必要)を備えています。
住友林業の会社情報を、公式サイト掲載事実の範囲でまとめています。
| 会社名 | 住友林業株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目3番2号(経団連会館) |
| 創業 | 1691年(元禄4年)/設立 1948年2月20日※1 |
| 事業内容 | 木材建材事業・住宅事業・海外住宅事業・不動産事業・資源環境事業・生活サービス事業 |
| 住宅事業の内容 | 戸建注文住宅事業・戸建分譲住宅事業・賃貸住宅事業 |
| 対応エリア | 全国規模で展開(展示場のない県もあるため、公式サイトの展示場検索で要確認) |
| 採用構法 | BF構法(ビッグフレーム構法)※2 |
| 認証・実績 | 新築戸建注文住宅のZEH受注比率81.3%(2025年度)・長期優良住宅認定取得率97.4%(2025年度)※3 |
独自開発の木質梁勝ちラーメン構法により木造で大空間を実現し、長期の保証・アフター体制もあわせて整備しています。
住友林業の公式サイトの技術解説ページによると※1、BF構法は中高層ビルの構造をベースに住友林業独自の木材知見を掛け合わせた構法です。2005年に発売した3階建商品「Proudio-BF」で初めて採用し、同社は「日本初の木質梁勝ちラーメン構造」として特許を取得したと公表しています※2。一般的な柱の太さが105mm角であるのに対し、BF構法の主要構造材「ビッグコラム」は幅560mmの大断面集成柱で、一般的な105mm角の柱の約5倍の幅を持つ、柱とも壁とも言える構造材です。従来のラーメン構造が柱を優先する「柱勝ち」であるのに対し、BF構法は梁を優先する「木質梁勝ちラーメン構造」で設計されているため、通し柱の位置に間取りが縛られず、上下階で柱位置が異なる設計にも対応できるとされています。
この構造特性により、2017年4月20日付ニュースリリースで公表された戸建注文住宅「The Forest BF」の最大開口幅約7.1m(特許技術「プレストレストティンバー」採用時)のような壁一面の大開口や、柱の本数を抑えた大空間の設計が可能です※3。ビッグコラムにはオウシュウアカマツを採用しています。公式サイト「BF構法とは」では、BF構法の実大モデル等を用いた実験について「これまで日本で観測されたさまざまな巨大地震以上の揺れや、200回を超える加振にも余裕で耐えました」と説明しています※1。なお同社の耐震技術ページでは計22回の加振実験が別途紹介されており、実験条件が異なります。
※いずれも実験の実施時期・実施機関は公式サイトに明記されていません。柱の本数が少なくても耐震性を確保できるというのは、住友林業が公式サイトで説明している内容であり、第三者による比較検証の結果ではありません。
住友林業は森林経営・木材建材製造から住宅建築・リフォーム・再生可能エネルギーまでを一貫して展開する「WOOD CYCLE」を自社のバリューチェーンとして公式サイトに掲げています。森林経営から住宅建築までを自社グループでつなぐ体制を掲げていますが、資材の一部は外部サプライヤーからも調達されるため、すべてを自社グループで完結させているという意味ではありません。また、ZEH(ゼロエネルギーハウス)を推進しており※4、高断熱仕様と高効率設備による省エネと太陽光発電などの創エネを組み合わせ、家庭のエネルギー収支をゼロ以下に近づける設計を標準的な提案としています。上表のとおり直近年度のZEH受注比率・長期優良住宅認定取得率が公表されています。
公式サイトでは「32万件の建築実績」と記載されています(集計時点・集計対象の明記はありません)※5。全国の住宅展示場・モデルハウスを拠点に無料設計相談や資金計画の提案を行っています※5。
住友林業は構造躯体・防水を初期30年間保証し、30年目以降は10年ごとの有料メンテナンス工事と耐久診断を受けることで最長60年目まで延長できる制度を設けています(対象は2020年4月1日以降にご契約の方。別荘など常時居住しない建物は10年間、店舗併用住宅は20年間もしくは10年間)※1。適用条件として、対象は2020年4月1日以降にご契約の方で、別荘など常時居住しない建物は10年間、店舗併用住宅は20年間もしくは10年間の保証となります。
住友林業の施工実績は、公式サイトの建築実例ページに多数公開しています※1。ここでは大空間・吹き抜けを特徴とする代表事例2件を、公式サイトの実例ページに基づいて紹介します。各事例の出所となる公式サイトのページURLを併記しています。
2階建て・延床30坪以下規模の社員邸事例。吹き抜けの大空間とZEH基準の省エネ性能を両立させた設計で、高窓と十字窓により「光を採り込みながら外部の視線を気にしない」構成です。階段とテレビボードの一体デザイン、回遊動線内のパントリー配置など、大空間LDKと生活動線の両立を図っています。
30坪台の社員邸事例で、1階に大きな吹き抜けのリビングを設け、2階の高窓から光を採り込む「広くて明るいLDK」です。エントランスクロークと土間収納でアウトドア用品の収納機能を確保し、ダウンライトを用いず天井をすっきり見せる設計、リビングに組み込んだスチール階段による開放的な空間演出など、大空間と機能性を両立しています。
これら2事例は、光の採り込み方や動線設計など異なる手段で開放感をつくっている点が共通しています(各事例ページに構造の詳細は記載されていないため、BF構法の採用有無や柱の配置は公式サイトでは確認できません)。このほかの施工実績も公式サイトの建築実例一覧に多数掲載されています。
住友林業を検討する際に、契約前の打ち合わせで確認すると意思決定が固まる項目を整理しました。掲載社すべてで同一の確認観点を用意しています。
住友林業は独自開発の木造フレーム構法で木造の大空間を実現し、長期の保証・アフター体制を重視するタイプに分類しています。住友林業は構造躯体・防水を最長60年間保証する制度を設けています(30年目以降は10年ごとの有料メンテナンス工事と耐久診断が延長の条件。対象は2020年4月1日以降にご契約の方で、別荘など常時居住しない建物は10年間、店舗併用住宅は20年間もしくは10年間)※1。同タイプで他に候補となる会社があります。
住友林業を検討する読者から寄せられる質問を3問にまとめました。回答は公式サイトの掲載事実に基づいています。
独自開発の木造ラーメン構法「BF構法(ビッグフレーム構法)」を採用しています。幅560mmの構造材「ビッグコラム」を用いた木質梁勝ちラーメン構造で、柱の位置に制約されにくい設計自由度と耐震性の確保を両立する構法と説明されています。
住友林業の2017年4月20日付ニュースリリースでは、特許技術「プレストレストティンバー」の採用により最大開口幅約7.1mまでの設計が可能とされています。なお「開口幅」は窓や開口の幅を指す値で、柱と柱の間隔である「スパン」とは別の指標です。柱間スパンの上限は公式サイトでは公表されていません。
全国規模で注文住宅事業を展開していますが、展示場のない県もあります。エリアごとの展示場・ショールームの所在地は公式サイトの展示場検索ページで確認できます※1。