ヘーベルハウスの大空間住宅|工法・特徴・対応エリア

ヘーベルハウスは、旭化成ホームズ株式会社が展開する鉄骨系ハウスメーカーです。3階建て以上には重量鉄骨の重鉄・システムラーメン構造、1〜2階建てにはハイパワード制震ALC構造を採用し、ALCコンクリート・ヘーベルと組み合わせた家づくりを行っています。公式サイトの住宅展示場一覧に掲載があるのは関東・東海・関西・西日本の一部都府県です。

このページの要点

  • 採用構造は重鉄・システムラーメン構造(3・4階建て)とハイパワード制震ALC構造(1・2階建て)のほか、2階建て向けの重鉄制震・デュアルテックラーメン構造(RATIUS|RD)など、商品・階数によって分かれる。重量鉄骨のラーメン構造は3階建て以上向けと2階建て向け商品で採用されており、1〜2階建て向けのハイパワード制震ALC構造は高強度の柱・梁に制震フレーム「ハイパワードクロス」を組み合わせた構造で、公式サイト上でも別枠の構造として説明されている。重鉄・システムラーメン構造は柱・梁を特殊な高力ボルトで強固に接合する構造として公式サイトに掲載されている。
  • 外壁材はALCコンクリート・ヘーベル。断熱・耐久・耐火性を兼備した素材として公式サイトに掲載している。
  • 運営会社は旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都千代田区神田神保町1-105)、1972年11月設立。
  • 公式サイトの住宅展示場一覧に掲載があるのは関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・茨城・群馬・山梨)、東海(静岡・愛知・三重・岐阜)、関西(滋賀・京都・奈良・大阪・和歌山・兵庫)、西日本(岡山・広島・福岡)(2026年8月時点。全国47都道府県ではないため、希望地の対応可否は公式サイトで要確認)。都市部の狭小地には3階建て「FREX3」のコラムカプラシステム、2階建て制限エリアには「RATIUS|RD」で対応する構成を公式サイトに掲載している※。

基本情報

ヘーベルハウスの運営会社情報を、公式サイト掲載事実の範囲でまとめています。

ヘーベルハウス 基本情報(2026年9月確認時点・公式サイト出典)
ブランド名ヘーベルハウス
運営会社旭化成ホームズ株式会社※1
本社所在地〒101-8101 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング※1
設立1972年11月※1
事業内容戸建住宅事業/集合住宅事業/シニア事業/中高層事業/不動産開発事業/海外事業/賃貸管理事業/不動産流通事業/リフォーム事業※1
対応エリア公式サイトの住宅展示場一覧に掲載があるのは関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・茨城・群馬・山梨)、東海(静岡・愛知・三重・岐阜)、関西(滋賀・京都・奈良・大阪・和歌山・兵庫)、西日本(岡山・広島・福岡)(2026年8月時点。全国47都道府県ではありません)※3
採用構造重鉄・システムラーメン構造/重鉄制震・デュアルテックラーメン構造/ハイパワード制震ALC構造※2
外壁材ALCコンクリート・ヘーベル

特徴|商品・階数で分かれる鉄骨構造と大空間・大開口

3階建て以上や2階建て向けモデルでは重量鉄骨の柱・梁を特殊な高力ボルトで接合したラーメン構造を用い、都市部の狭小地でも大空間・大開口に対応する体制を公式サイトに掲載しています。1〜2階建て向けにはハイパワード制震ALC構造という別の構造も用意されています。

重鉄・システムラーメン構造による大空間の実現メカニズム

公式サイトの構造ページには「重鉄・システムラーメン構造」が掲載されており、特に重鉄3階建ての商品「FREX3」で採用されています※3。この構造では大梁と重鉄柱を特殊な高力ボルトで強固に接合するインナーボルト形式を使用※1。接合したフレーム自体で水平力を負担できるため、耐力壁の配置制約が緩和され、仕切りのないワンフロア大空間の設計が可能になります(耐力壁や制震部材を一切用いないという意味ではありません)。1〜2階建てには「ハイパワード制震ALC構造」を採用し、通し柱を不要とする梁勝ち構法により設計自由度を確保する体制も取られています※1。

また50周年記念モデル「RATIUS|RD」で採用された重鉄制震・デュアルテックラーメン構造は、1階にCUBIC技術の制震フレーム、2階にFREXの重鉄テクノロジーを組み合わせ、「ダイナミックコネクタ」と呼ぶ特殊な高力ボルトのみで重鉄柱と鋼大梁をつなぐ剛接合の技術を採用しています※1。この構造により、ハイルーフユニット(部分的に天井高3m以上)やダウンフロアリビング(フロアを30cm下げる)など、縦方向にも広がりを持たせた大空間表現が可能になりました。

ALCコンクリート・ヘーベルと制震技術

外壁材にはALCコンクリート・ヘーベルを採用し、断熱・耐久・耐火性を兼ね備えた外壁として公式サイトに掲載しています※1。制震面では、極低降伏点鋼を使った制震デバイスが地震エネルギーを吸収する仕組みや、オイルダンパー「サイレス」が中地震にも反応して揺れ幅を低減する仕組みが導入されています※1。2階建て向けモデルの重鉄躯体を対象とした実大振動実験で震度7相当の大地震を23回連続で加震し、オイルダンパーが大地震時の建物の揺れを吸収することが確認されています(2026年9月確認)※2。

都市部狭小地への対応

3階建て「FREX3」では、分割した柱を高力ボルト4本で接合する「コラムカプラシステム」により、搬入経路の限られた狭小地でも重量鉄骨の建方が可能※3。第一種低層住居専用地域など建物高さに制限のあるエリア向けの2階建てモデルも用意し、都市近郊での大空間ニーズに対応する構成を用意しています。

公式サイト掲載の大空間の事例(記念モデルと施工実績)

ヘーベルハウスの施工実績は、公式サイトの施工事例ページに掲載されています。ここでは鉄骨構造による大空間を特徴とする代表事例2件を、公式サイトの事例ページに基づいて紹介します。

Case 1|50周年記念モデル RATIUS|RD(重鉄制震・デュアルテックラーメン構造)

ヘーベルハウスの記念モデル「RATIUS|RD」の室内写真(ダイニングからキッチンを見る)
引用元:ヘーベルハウス公式サイト「50周年記念モデル RATIUS|RD」(www.asahi-kasei.co.jp)/2026年9月確認時点

ヘーベルハウス50周年記念プロジェクトとして開発されたモデル。2階建てまでしか建てられない第一種低層住居専用地域を想定したレジデンスとして公式サイトで紹介されています。公式サイトが示すプロトタイプは建築面積118.92m²(36.0坪)、延べ面積199.92m²(60.5坪)です。1階にCUBIC技術の制震フレーム、2階にFREXの重鉄テクノロジーを組み合わせた「重鉄制震・デュアルテックラーメン構造」を採用し、ハイルーフユニット(天井高3m以上)とダウンフロアリビング(フロアを30cm低下)を組み合わせた縦方向の大空間演出が特徴です。

※RATIUS|RDは公式サイトが「プロトタイプのレジデンス」として紹介している新開発モデルであり、実際に施工された個別の住宅事例ではありません。

  • モデル名:RATIUS|RD
  • 特徴:重鉄制震・デュアルテックラーメン構造/ハイルーフユニット/ダウンフロアリビング/延べ面積199.92m²

Case 2|大きな吹き抜けで家族をつなぐ、シンプルでも洗練された二世帯住宅

ヘーベルハウスの施工事例「大きな吹き抜けで家族をつなぐ、シンプルでも洗練された二世帯住宅」の吹き抜けリビングの内観写真
引用元:ヘーベルハウス公式サイト「大きな吹き抜けで家族をつなぐ、シンプルでも洗練された二世帯住宅」(asahi-kasei.co.jp)/2026年9月確認時点

2階建ての二世帯住宅事例。延床面積229.85m²(69.5坪)、敷地面積647.13m²(195.8坪)の住宅で、吹き抜けを中心とした大空間で親世帯・子世帯がつながる設計です。デザインモデルは「CUBIC」。木の温かみを感じるLDKを両世帯の団らんの場とする構成となっています。間取り図・写真の詳細はこの事例のページに掲載されています。

  • 特徴:二世帯住宅/吹き抜け大空間/延床面積229.85m²/デザインモデルCUBIC

これら2事例は、いずれも縦方向の吹き抜けや天井高を活かした構成として公式サイトで紹介されています。他の施工事例も同ページに掲載されています。

検討時の確認ポイント

ヘーベルハウスを検討する際に、契約前の打ち合わせで確認すると意思決定が固まる項目を整理しました。本サイトに掲載している7社の各ページでも、同じ4つの確認観点を掲載しています。

  1. 建物階数と構造の対応関係:希望する階数(1〜2階建てか3・4階建てか)が、ハイパワード制震ALC構造または重鉄・システムラーメン構造のどちらの適用範囲になるかを、初回の構造説明で確認します。
  2. 希望する大空間の規模と工法の適合:望むLDK広さ・天井高・開口幅が、検討中の商品の構造で実現可能な範囲に収まるかを、間取り作成時にスパン数値ベースで確認します。
  3. 敷地の搬入条件:狭小地や搬入経路が限られる敷地の場合、コラムカプラシステム等の対応可否を現地調査時に確認します。
  4. 費用感の透明性:本体工事費・付帯工事費・設計料・諸経費の内訳と、鉄骨・ALC外壁採用時の構造材費用の目安を、見積書段階で確認します。

このタイプで他に候補となる会社

ヘーベルハウスは、鉄骨造の躯体で大スパン・大開口に対応し、規格化された構造部材を用いるタイプに分類しています。同タイプで他に候補となる会社は次のとおりです。

タイプ全体の解説はタイプ別の分類一覧を参照してください。全社比較は掲載社の並列一覧から確認できます。

ヘーベルハウスに関するよくある質問

ヘーベルハウスを検討する読者から寄せられる質問を3問にまとめました。回答は公式サイトの掲載事実に基づいています。

ヘーベルハウスの採用工法は何ですか?

3階建て以上には重鉄・システムラーメン構造、1〜2階建てにはハイパワード制震ALC構造を採用しています。また2階建て向けモデル「RATIUS|RD」では重鉄制震・デュアルテックラーメン構造を採用しており、構造は商品・階数によって分かれます。これらは公式サイトに掲載しています。重量鉄骨の柱・梁を特殊な高力ボルトで接合するのは3階建て以上向けの重鉄・システムラーメン構造と2階建て向けモデルの重鉄制震・デュアルテックラーメン構造で、1〜2階建て向けのハイパワード制震ALC構造は高強度の柱・梁に制震フレーム「ハイパワードクロス」を組み合わせた別の構造です。外壁にはいずれもALCコンクリート・ヘーベルを使用しています。

大空間はどのように実現していますか?

重量鉄骨のラーメン構造では、重鉄の柱と大梁を特殊な高力ボルトで強固に接合し、フレーム自体で水平力を負担します。これにより耐力壁の配置制約が緩和され、間仕切りのないワンフロア大空間や大開口を設計しやすくなります(耐力壁や制震部材を一切用いないという意味ではありません)。こうした実現方法を公式サイトに掲載しています。ハイルーフユニットやダウンフロアといった空間表現手法も公式サイトで紹介しています。

ヘーベルハウスの対応エリアはどこですか?

運営会社の旭化成ホームズ株式会社は東京都千代田区に本社を置いています。公式サイトの住宅展示場一覧に掲載があるのは関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・茨城・群馬・山梨)、東海(静岡・愛知・三重・岐阜)、関西(滋賀・京都・奈良・大阪・和歌山・兵庫)、西日本(岡山・広島・福岡)です(2026年9月時点。全国47都道府県ではないため、希望地の対応可否は公式サイトでご確認ください)。都市部の狭小地・2階建て制限エリアにも重量鉄骨構造で対応する体制を掲載しています。